第47回日本美容外科学会総会
・第151回学術集会

会長挨拶

会長挨拶

第47回日本美容外科学会総会・第151回学術集会
会長 倉片 優
医療法人社団大森会 クリニカ市ヶ谷 院長

この度、第47回日本美容外科学会総会・第151回学術集会を2024年9月19日(木)、20日(金)の両日に渡り、東京の虎ノ門ヒルズフォーラムにて主催させていただくこととなりました。会長にご推挙いただいた役員の先生方、評議員の先生方、会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

私は1839年創業のひな人形屋の三男として生まれました。この背景が影響したのか医師として選んだのが形成外科の道で、現在は美容外科、特に顔の美容外科を専門としております。美容医療は美しい形を作り上げることが目的とされますが、あくまでも美容外科は医療の一つであり、形を治すことによって患者さんの心を治すことが一番大切だと考えております。そんな時ふとある人形師の言葉が目に入りました。

―「形」ではなく「姿」を作るー

まさに美容外科医のための言葉だと思いました。

歌学では、「姿」という言葉は外形・容貌を指す「形」という言葉に対して、内なるこころのあらわれとして用いられるようになり、さらに外形と内面を統一したものを姿の中に見ようとするようになったとあります。
 わたくしたち美容外科医は単に「形」を作るのではなく、個々の患者さんに寄り添い、その「姿」を整え、内面までも変えていくことがまさに目指すべき道ではないかと考え今回のテーマといたしました。すべてのJSAPS会員がこのような気持ちをもって美容医療に取り組んでいただけるような学会にしたいと思っておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。