会長挨拶
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第28回日本褥瘡学会学術集会
会長 石澤美保子
奈良県立医科大学医学部看護学科 成人急性期看護学
この度、第28回日本褥瘡学会学術集会を2026年9月4日(金)・5日(土)の2日間、奈良市(なら100年会館、ホテル日航奈良、奈良県コンベンションセンター)で開催させていただくことになりました。看護職が会長を拝命するのは、1999年第1回開催から2025年までの26年間で6度あり、私で7度目になります。これまで褥瘡医療を改革し続けて来られた偉大な看護職の学会長6名の先生方から、今般7人目の看護職の学会長としてこの大役を仰せつかったことに、責任の重さとやりがいを強く感じております。今回、このような貴重な機会をいただきますことを大変光栄に存じますと共に、会員の皆様ならびに関係各位のご支援に衷心より感謝申し上げます。
さて、今回の大会テーマを、「皆で取り組む褥瘡医療-変わるケアと変わらないケア-」とさせていただきました。2024年に日本褥瘡学会は設立25年となりましたが、これまでと変わるケア、変わらないケアを今一度皆で考えていきたいと思いました。プログラムは現在鋭意検討中ですが、褥瘡医療に関する多方面からアプローチするための知識、臨床・施設・在宅など現場ですぐに活かせるケアテクニックや技術を学べるハンズオンなどの企画を充実させたいと思っております。
特別講演には、お二人の先生をお招きします。褥瘡医療に取り組む皆様ご自身が、医療者としてだけでなく、人として生活するうえで役立つ内容をお話いただく予定です。特別講演1は、奈良県立医科大学名誉教授で日本児童青年精神医学会 元理事長の飯田順三先生に「三つ子の魂百までは本当か?-子育て中、部下・後輩の育成中の方に役立つ人の発達課題の理解-」(仮題)をご講演いただきます。特別講演2では、熊本大学教授/医学部長、大学院生命科学研究部長で日本抗加齢医学会理事の尾池雄一先生に、「人は歳をとるとなぜ色々な病気になるのか、その予防のための抗加齢について」の大変興味深い内容をお話いただく予定です。そして、会長企画講演としまして石川県立看護大学学長の真田弘美先生に、本学会の看護職初代会長として褥瘡医療のみならず、看護の未来について広くご講演いただく予定です。
奈良市での学会開催にあたり、3つの会場をご用意いたしました。メイン会場は2つで、JR奈良駅直結の「なら100年会館」と、近鉄新大宮駅徒歩10分の「奈良県コンベンションセンター」で共にアクセスが良い綺麗な会場です。そして2つのメイン会場間はシャトルバス(5分)を走らせます。3つ目の会場は、「なら100年会館」のすぐ隣の「ホテル日航奈良」です。2つのメイン会場間は中継なども取り入れ、参加者の皆様が十分に余裕をもって学べるようにしっかりと準備をしてまいります。また、せっかく奈良にお越しいただくのですから、事前参加登録をしてくださった方には、ミキハウス(miki HOUSE)のとても素敵なオリジナルコングレスバッグをご用意しております(先着順です。どうぞお早めにご登録ください!)。
9月に入ったばかりの奈良は、まだまだ残暑厳しいと思いますが、学会翌日は日曜ですので、学会後は世界遺産をはじめとした奈良の歴史だけではなく、落ち着いた雰囲気、人が多過ぎないいにしえの都奈良の雰囲気を存分にお楽しみいただければ幸いです。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。