会長挨拶
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第45回日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会
会長 山本 俊幸
福島県立医科大学皮膚科学講座 教授
第45回日本サルコイドーシス・肉芽腫性疾患学会を福島県立医科大学皮膚科が担当させていただきます。大変光栄に存じます。
皮膚科が本学会を担当させていただくのは、2015年に関西医科大学の岡本祐之先生が会長をされて以来10年ぶりとなります。副会長は本学呼吸器内科の谷野功典先生にご担当いただき、皮膚科・呼吸器内科の両輪で進めて参る所存です。
私自身これまで本学会に参加し、普段あまり聴く機会のない分野の貴重なお話を伺うのは大変勉強になりました。また、サルコイドーシスに限らず、少し裾野を広げて関連する分野のお話を聴けるのも本学会の魅力だと思います。
今回、折角皮膚科が主催する機会をいただきましたので、本会のテーマを「皮膚科からみたサルコイドーシス診療」とし、皮膚病変に重点を置く趣向にいたしました。
サルコイドーシス診療における皮膚科医の立ち位置を考えますと、皮膚は生検しやすく患者さんの負担が軽いので、他科よりサルコイドーシスが疑われている患者さんをご紹介いただく、サルコイドーシスとすでに診断されている患者さんの皮疹についてご紹介いただくといった、ご紹介を受けるだけでなく、時には皮膚症状を主訴に来院した患者さんをサルコイドーシスと診断し皮膚科から他科に紹介する場合もあります。また、サルコイドーシスと診断した時点で他臓器病変がない場合、皮膚サルコイドーシスと診断され、皮膚科が主体で治療を担当することになります。
他科の先生方も、実際の診療において皮膚病変を持つ患者さんを診察する機会も多いと存じます。皮膚科領域には非感染性肉芽腫として、サルコイドーシス以外にもいくつかの疾患があるのでご紹介させて頂きたいと思います。
また、従来通り、肺病変、眼病変、心臓病変、病理・病態といった領域も、それぞれ専門領域の先生のご教示をいただきながらセッションを組む予定です。
会場のコラッセふくしまは、東北新幹線の福島駅に隣接する施設で利便性も良く、開催時期も10月と過ごしやすい季節になります。
福島県は、フルーツ、日本酒、蕎麦といった食べ物や温泉も有名ですので、この機会に秋の東北地方をお楽しみいただけますと幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。