第51回日本熱傷学会総会・学術集会

演題募集

演題募集期間

2024年11月22日(金)13:00 ~ 2025年1月7日(火)17:00

※締切直前はホームページへのアクセスが集中し、演題提出に時間がかかることが予想されます。時間的余裕をもってご登録ください。

※登録後の演題修正についても、上記期間内にお願いいたします。
登録締切後の修正は、プログラム編成・抄録制作スケジュールの都合上、受付いたしかねます。あらかじめご了承ください。

応募資格

筆頭演者は会員に限ります。
非会員の方は、演題登録前に入会手続きを行ってください。入会に関してのお問い合わせは、下記へお願いいたします。

一般社団法人 日本熱傷学会 事務局
株式会社春恒社 学会事業部内
〒169-0072 東京都新宿区大久保2丁目4番地12号 新宿ラムダックスビル9階
TEL:03-5291-6246 / E-mail: burn@shunkosha.com
https://www.jsbi-burn.org/nyukai/index.html

発表形式

  • 特別シンポジウム(公募・一部指定)
  • シンポジウム(公募・一部指定)
  • パネルディスカッション(公募・一部指定)
  • 一般演題(公募)

※演題の採否・発表形式については会長にご一任ください。
※シンポジウム・パネルディスカッションで不採択の場合、一般演題などでの採択となります。プログラムにつきましては、会長にご一任ください。

上級演題(公募・一部指定)

下記の上級セッションを企画しております。多くの演題のご応募をお願いいたします。

特別シンポジウム 熱傷学会の今後 ―学会員の増加、若返りを図るためにー

日本熱傷学会の今後を考える
―熱傷予防、これからのチーム医療、災害時に何をすべきか、最新研究とこれから求められる研究などなど今後熱傷学会がとりくむべき問題は多々あると思います。これらを踏まえ学会員の増加、若返りを図るためにはいかにしたらよいかを考えます―

特別シンポジウムのねらい
現在、日本熱傷学会の会員数は横ばい、または減少傾向にあると考えられます。社会の成熟とともに、熱傷患者(特に重症熱傷患者)の数も減少してきました。疾患名を冠する学会は、その発展が疾患自体の動向に左右されやすい運命にあるといえるでしょう。一方で、褥瘡学会は、初期の啓蒙や手術治療から予防、さらには在宅医療へと柔軟に対応し、学会の方向性を適切に調整しています。
日本熱傷学会としても、今後どのような方向性で運営を進めるべきか、また喫緊の課題である会員数の増加や若返りをどのように実現するかについて、検討が必要であると感じています。
今回の特別シンポジウムでは、代表理事の松村一先生と前代表理事の佐々木淳一先生を座長にお迎えし、学会の将来の方向性について考える場といたします。多くの先生方からのご意見をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

シンポジウム 熱傷治療のGame-Changer ー治療の最前線ー

しばらく停滞していた熱傷治療が、さまざまな新しい治療法(治療薬剤)が上市され活況を呈していると感じています。これらの治療について現時点で得られている知見をまとめ最新の熱傷治療として日常診療に活かすことができないかという思いから本シンポジウムを企画しました。多数の応募をお待ちしています。

パイナップル茎搾汁精製物(壊死組織除去剤ネキソブリッド®外用ゲル)治療の最前線
ー適応の限界、適応時期、pseudo escharとはー (公募・一部指定)

ネキソブリッド®は、パイナップル由来のタンパク質分解酵素を用いた薬剤で、「深達性Ⅱ度またはⅢ度熱傷における壊死組織の除去」を効能としています。2012年に欧州で、2020年に米国FDAで承認され、日本でも2023年5月に保険収載されました。この薬剤は、熱傷治療を根本から変える可能性を秘めています。
しかしながら、日本においては、その適用時期や、適用時に形成される偽性壊死組織(pseudo eschar)について十分な理解が進んでいません。本シンポジウムでは、これまでに得られた経験や知見を共有し、より最適な治療法を模索したいと考えています。小さな経験でも構いませんので、皆様からの演題応募をお待ちしております。

ヒト(自己)表皮由来細胞シート(自家培養表皮ジェイス®)治療の最前線
ー適応の限界、最適な使用方法(術後管理)ー (公募・一部指定)

ヒト(自己)表皮由来細胞シート(自家培養表皮ジェイス®)は、重症熱傷患者に広く使用され、熱傷治療において重要な役割を果たしています。2009年に保険収載されて以来17年が経過し、その間、生着率向上のためにさまざまな改良が試みられてきました。現在は、自家高倍率メッシュ植皮を併用する「ハイブリッド法」が行われています。この方法は広範囲熱傷の救命率向上に寄与してきましたが、依然としていくつかの問題点が指摘されています(松村ら:熱傷235-24,49,2023)。本シンポジウムでは、ジェイス®の使用法に関するさらなる改善点や問題点について再評価し、議論を深めたいと考えています。皆様からの演題をお待ちしています。

自家皮膚細胞移植用キット(RECELL® 自家細胞採取・非培養細胞懸濁液作製キット)治療の最前線
ー最適な使用方法、他治療との併用療法ー (公募・一部指定)

RECELL®は、採皮面積の約80倍の広さを治療でき、採皮を最小限に抑えられるデバイスです。分層皮膚の採皮片を酵素処理し、非培養細胞懸濁液を作製するキットで、手術室で簡便に使用できるよう設計されています。2022年9月には、熱傷創および採皮創を治療対象として保険収載されました。
培養表皮は作製に時間を要しますが、RECELL®は必要な時にすぐに使用できるという利点があります。自家培養表皮の作製を待つ間に使用することや、ネキソブリッド®使用後の熱傷創への適用、余った採皮片を有効に活用するなど、多様な使用法が考えられ、熱傷治療における医療資源の有効活用が期待されています。
まだ市場に出て間もないデバイスであり、使用経験や知見について議論できればと考えております。皆様からの応募をお待ちしております。

トラフェルミン(遺伝子組換え)製剤(褥瘡・皮膚潰瘍治療剤フィブラスト®スプレー)あらたなRevolution
ー集積された臨床経験と新たな使用法の模索ー (公募・一部指定)

熱傷治療ガイドライン(第3版2021)**では、Ⅱ度熱傷の初期治療におけるトラフェルミンの使用が強く推奨されています。特に小児における有用性を裏付けるエビデンスも報告されています。日常診療の現場でも、皆さまが既に活用されていることと思います。
本薬剤「フィブラスト®」は、日本で開発され、2001年に上市されてから20年以上にわたり使用されています。熱傷治療に限らず、外科、整形外科、耳鼻科、歯科といった幅広い領域で活用されており、その有用性が多方面で認められています。
特に熱傷治療の分野では、初期治療だけでなく、熱傷潰瘍への適応や他の治療法との併用に関する報告も増えてきています。このような背景を踏まえ、改めて日本発の本薬剤に注目し、その潜在的な可能性を見直す機会としたいと考えています。症例報告を含め、多くの演題をご応募いただけますよう、心よりお待ちしております。

パネルディスカッション

生活家電・機器による特殊な熱傷
ー予防のための啓蒙と啓発ー (公募・一部指定)

生活家電や機器による熱傷は、家庭で日常的に使用される製品や道具から発生するため、誰にでも起こり得る身近な事故です。外来診療の現場でも頻繁に遭遇する熱傷の一つではないでしょうか。
日本熱傷学会では、生活環境における注意喚起や季節ごとの啓発活動を継続的に行っています。また、NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)も製品事故の防止と安全性向上を目的とし、熱傷事故に関する情報提供や啓蒙活動を展開しています。
具体的な対象製品としては、以下のようなものが挙げられます。

調理器具:電気ケトル、コーヒーメーカー、炊飯器、圧力鍋、電子レンジ
暖房機器:電気ストーブ、電気毛布、カーペット
美容・健康器具:ヘアアイロン、コテ、脱毛器
その他:バッテリーや電子機器の発熱事故など

本パネルでは、これらの症例を持ち寄り、治療のみならず効果的な啓蒙活動や熱傷事故の予防策について議論したいと考えています。ぜひ、多数の演題をご応募ください。

熱傷瘢痕拘縮の治療
ー10年以上の長期症例から学ぶー (公募・一部指定)

過去の熱傷学会において、熱傷瘢痕治療についてはほぼ毎年議論されています。通常、多くの症例を集積し、治療法(植皮法)の選択や治療結果について発表されています。現在では重症熱傷の症例が減少しているため、重度の瘢痕拘縮に対する頻回の手術を行う機会は激減していると感じます。その経験や知見を伝承していく必要があります。
本パネルでは、複数回の拘縮解除手術を要する症例の経験を発表していただき、長期的なフォローアップを経て得られた結果を共有していただければと思います。顔面や体幹はもちろん、特殊部位に関する特異な経験でも構いません。また、古い症例に関しても、次世代の熱傷医に伝承する貴重な情報となるため、ぜひご応募いただきたいと考えています。ご応募をお待ちしております。

小範囲熱傷治療
ー外来で行うスマート(Cost-effective, Patient first)な熱傷治療ー (公募・一部指定)

日常診療で遭遇する熱傷のほとんどは、外来で治療可能な小範囲の熱傷です。感染管理に十分留意すれば、どの治療法でも治癒に至ります。熱傷を受傷した患者さんは、簡便で安価な治療法を求めることが多いため、治療法の選択において重要なポイントとなります。2012年には「ラップ療法」が社会問題として取り上げられ、注目を集めました(「ラップ療法」に対する日本熱傷学会の見解:http://www.jsbi-burn.org/ippan/kenkai/index.html)。これに対し、熱傷治療医はそれぞれ得意な治療法(軟膏治療や創傷被覆剤など)を用いています。患者さんの立場に立ち、簡便で安全、かつ安価な治療法について議論を深めたいと考えています。先生方が推奨する治療法や患者への説明方法についても含め、活発な議論を行いたいと思います。

一般演題(公募)

  1. 疫学・統計
  2. 創傷治癒
  3. 感染
  4. 再建
  5. 再生医療
  6. 小児熱傷
  7. 気道熱傷
  8. 全身管理
  9. 皮膚移植
  10. 臨床研究
  11. その他

演題登録方法

登録時の注意事項等をご一読のうえ、最下部のボタンより「新規登録」、「確認・修正」を行ってください。

登録時の注意事項

  • 登録された抄録はそのまま印刷されますので、登録者の責任において作成ください。
  • 演題名の文字制限は全角換算で40文字以内、抄録本文の文字制限は600文字以内です。
  • 全角文字は1文字、半角文字は1/2文字とカウントします。
  • 特殊文字、依存文字の使用はできませんので、ご注意ください。
  • 登録が正常に完了した場合は登録確認メールが登録先メールアドレスへ送付されます。
  • 必ず受信していることをご確認ください。
  • 採択の可否および発表形式・発表時間等の決定は会長一任です。
  • 抄録本文の構成:登録する演題が「研究」と「症例・経験・その他報告」のいずれにあたるかを自身で判断し、その項目に書かれた事項を守って、簡潔かつ論理的に構成してください。

「研究」

基礎研究、疫学研究(量的・質的研究)などが含まれます。
原則として【背景と目的】【方法】【結果】【結論】の項立てに沿って記載してください。
【背景と目的】には可能な限り仮説を記載してください。
【考察】は必要ではありません。【考察】を書く場合は、【結果】と【考察】は厳密に区別してください。

「症例・経験・その他報告」

症例報告、活動報告などが含まれます。
まれな疾患、困難な病態に対する医療上の工夫、医療上・勤務上の経験や取り組みなどを踏まえて、他者の参考となる発表を歓迎します。新奇性・教育的価値がわかる内容にしてください。

暗号通信

平文通信

演題登録についてのお問い合わせ

第51回日本熱傷学会総会・学術集会 運営事務局
株式会社春恒社 コンベンション事業部内
〒169-0072 東京都新宿区大久保2-4-12 新宿ラムダックスビル9階
TEL:03-3204-0401
E-mail:jsbi51@shunkosha.com