第52回日本マイクロサージャリー学会学術集会

第6回リンパ外科研究会

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概要

日時
2025年11月28日(金)午後
会場
有明セントラルタワーホール&カンファレンス
参加・申込方法
第52回日本マイクロサージャリー学会学術集会への参加を必要とする。参加登録サイトは後日公開。
演題登録方法
下記演題登録サイトより登録ください。(登録期間5月27日(火)~7月31日(木))

御挨拶

謹啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

 この度、2025 年11 月27 日(木)・28 日(金)にセントラルタワーホール&カンファレンス有明にて開催される第52 回日本マイクロサージャリー学会学術集会に併催し、第6回リンパ外科研究会を11月28日(金)午後に開催いたします。
 リンパ外科研究会はリンパ浮腫診療を専門とする医師が集い、外科的治療を主体とした経験や見識をさらに深め、実臨床に即した議論の場を提供し発展させることを目指し歩んできました。本年は、へつぎ病院 リンパ管外科・再建外科・形成外科 濵田裕一が会長を拝命し、「リンパ外科の更なる普及と一般化のために」をテーマに掲げ、関係各位のご協力のもと、鋭意準備を進めております。
 第52回日本マイクロサージャリー学会学術集会のテーマは「醫の原点に回帰する」とされており、「われわれマイクロサージャンが、患者のために何かできるのか?」即ち医術を行いながら、奉仕し、癒しを与えるという意味を会長の岡崎睦先生がお示しくださいました。そこで第6回目を迎えるリンパ外科研究会においても、これまでと趣向は異なりますが「われわれリンパ外科医が、患者のために何かできるのか?」。即ち高い専門性で進んできたリンパ外科分野の知見を「自分や自分の身内が患者だったら」と考え、リンパ外科医療によってより良い恩恵を多くのリンパ浮腫患者が受けられる様にと、原点回帰した研究会を目指せればと思います。
 リンパ管静脈吻合術(LVA)、リンパ節移植術(VLNT)等、リンパ浮腫および関連疾患への外科的アプローチは進化していく一方、そうした最新の知見や技術の恩恵をどのように一般病院に拡大していくかも大きなテーマと考え、「リンパ浮腫患者の総合的救済」に繋がるような視点で知見の再構築を図りたいと考えています。
つきましては、本研究会の開催にあたり、先生方のご理解とご支援を賜りますよう、何卒ご高配のほどお願い申し上げます。

末筆ながら、皆さまのご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げます。

謹白

2025年5月16日
第6回リンパ外科研究会
代表世話人 濵田裕一
へつぎ病院 リンパ管外科・再建外科・形成外科

研究会内容に関して

 今回も昨年の開催内容を踏襲した企画といたしました。しかし本研究会では初めてDPC病院でもない市中病院から代表世話人を拝命した意義を考え「リンパ外科の更なる普及と一般化のために」をテーマに掲げました。とはいえ、最先端で日々新しい治療法が開発されている分野です。先生方には最先端の知見をどのように普く普及させるかという裏テーマのもと、当分野の普及と一般化につながる内容にして頂けると幸甚です。
 本研究会の構成については、以下のように計画しています。
①特別講演(指定):リンパ浮腫治療におけるリンパ外科の役割
②シンポジウム(指定+公募):最新の知見を一般病院で行うには
③パネルディスカッション(指定+公募):整容的(周径・体積)、機能的(ROM、精緻性、生殖機能など)、社会的(現業復帰、心理的など)三位一体の改善のために必要なこと、目指すべきもの

特別講演では、①「外科医の立場から」②「 保存療法の立場から」という内容での御講演を検討しています。

シンポジウム:「最新の知見を一般病院で行うには」では、これまでのような独自の新しい知見を報告して頂くだけではなく、一般病院で実施したり、どのような連携をとるべきかをテーマにしたいと思います。不慣れな先生方や一般病院の先生方にも、どのように取り組むべきか分かる指針になればと思います。
「患者治療の上での目標やゴール設定は実臨床上重要であり、その観点での議論」や一般病院でのリンパ外科を新設を踏まえ
「入手容易なデバイス、機器の活用について」といった内容を検討出来ればと考えています。

パネルディスカッション:「整容的(周径・体積)、機能的(ROM、精緻性、生殖機能など)、社会的(現業復帰、心理的など)三位一体の改善のために必要なこと、目指すべきもの」ではリンパ外科を開設した先生方の目標を提示します。
この主題に関しては、如何にリンパ外科の技術が進歩してきたとはいえ、すべてを満たす答えにはまだ到達していないと考えます。しかし患者さん要望や治療目標に最も近い内容と言え、整容的改善、機能的改善については重症例と軽症例に分け、治療法、継続する保存療法、生活習慣の管理などを広く推奨できる方法という視点で議論していただきたいと考えています。